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松茂の新田開発
中喜来
松茂町指定有形文化財 六地蔵尊
◆松茂町指定有形文化財 六地蔵尊 
(中喜来光明庵跡)
 

 鎌倉・室町時代の中喜来は、長岸・広島とともに萱島荘の一部(砂浜や萱野)であったと考えられます。中喜来が村落として干拓されるのは戦国期で、播州(現在の兵庫県)から移り住んだ別所氏(三木氏)の一族が、干拓の中心になったと伝えられてます。

 江戸時代はじめには、こうした別所氏(三木氏)の流れをくむ庄屋の三木宗桂が、徳島藩の厳しい検地に異議を唱えて処罰された「義民伝承」が残ってます。

 また、旧吉野川の河口に近い中喜来には、徳島藩筆頭家老稲田九郎兵衛の加子(水軍)屋敷がおかれた時期もありましたが、後には純農村地域となり、稲作・麦作のほか一部で藍作も行われ、盛んになりました。
 
藍商のおもかげを残す三木家
◆藍商のおもかげを残す三木家  (写真左手奥に社団法人三木文庫がある)
 
藍商三木家と社団法人三木文庫
松茂町指定文化財 春日神社奉納船
◆松茂町指定文化財 春日神社奉納船  (中喜来春日神社)
 
国指定有形民俗文化財 阿波和三盆製造用具
◆国指定有形民俗文化財 阿波和三盆製造用具  (社団法人三木文庫)
 
徳島県指定有形文化財 初代天狗久作「十次郎」   徳島県指定有形文化財 初代天狗久作「盛綱」
◆徳島県指定有形民俗文化財 
初代天狗久作「十次郎」 
(社団法人三木文庫)
  ◆徳島県指定有形民俗文化財 
初代天狗久作「盛綱」  
(社団法人三木文庫)

 やまじょう(やまじょう)の屋号で知られる三木與吉郎家は、二世吉太夫高治(1615〜1678)が延宝2年(1674)に藍の商売をはじめ、七世吉太夫延歳が寛政元年(1789)に江戸へ進出し、その後、明治末期(20世紀はじめ)にいたるまで、代々江戸売り藍商として活躍しました。阿波国内で手広く藍を買い付けた三木家は、本家の敷地内で「すくも」や藍玉に加工し、廻船で江戸へ送って商売をしていました。春日神社にある奉納船は、当時使用されていた廻船の模型です。また同家は、江戸時代後期より庄屋・組頭庄屋(大庄屋)などの村役人を歴任し、中喜来や周辺村落の行政にも活躍しました。

 現在、こうした江戸時代から明治にかけての、藍商や中喜来の行政に関する古文書や絵図は、社団法人三木文庫に納められています。社団法人三木文庫は、昭和29年(1954)に、三木家創業280周年記念事業として13世三木與吉郎眞治によって創立された私立(後に公益法人)の歴史資料館で、阿波の藍・砂糖や庶民生活・芸能に関する史料や文化財〔国指定1件(阿波和三盆製造用具99点)、県指定17件(阿波人形浄瑠璃頭)写真〕が所蔵されています。

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