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◆「御海老」の古文書 (笹木野春日神社文書) |
江戸時代、藩主(殿様)にかかわるものはすべて尊重された。鷹のえさのエビですら「御海老」と呼ばれ、民衆の生活を犠牲にしてまでも保護された。身分制社会の不条理をよく示している。 |
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文政年間(19世紀はじめ)、笹木野村や住吉新田では、村中に水があふれ続けるという事件がありました。下流の満穂・豊久新田の干拓工事に際し、排水路を勝手につけかえたのが原因でした。
笹木野の村人は郡代に抗議し、排水路の復旧工事を主張しましたが、郡代は「その排水路には殿様が狩りに使う鷹の餌のエビ(御海老)がいるので、現状変更は認められない」という理由で却下しました。怒った村人は、「箱訴(直訴)も辞さず」と繰り返し抗議しました。 |
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