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稲や麦の穂から籾粒を落とすことを、「脱穀」といいます。
古代から江戸時代はじめまで、脱穀の作業は、穂のひとつひとつを「扱き箸」でしごいて籾粒を落としていました。たいへん手間と時間のかかる仕事でした。 |
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江戸時代中ごろの元禄年間(17世紀末から18世紀はじめ)に、千把扱き(かなばし)が開発されました。千把扱きは、ちょうどたくさんの箸を上に向けて並べたような歯があり、脱穀をする時には、稲や麦の穂の束をその歯でしごいて籾を一度にたくさん落とすことができます。しかし、歯で多くの穂をしごく作業は、腕の力がいり、重労働でした。 |
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明治43年(1910)に、山口県で足踏み脱穀機が発明されました。足踏み脱穀機は、ちょうど千把扱きの歯を回転させるのに似た構造になっていて、稲や麦の束を回転する歯にあてがうだけで籾粒が落ち、腕の力がほとんどいらず、作業がかなり楽になりました。昭和の初めには、歯の回転も足踏みの動力から、発動機やモーターを使うものが発明されました。 |
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